ネットを漂流するデータ

以前、この記事を読んで。

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ブックマークコメントで「やっぱり石に彫るしか ないよね。」って書いたんですけど。
この話が妙に引っかかっていたというか。
どうやったら実現出来るだろうか、的なことを考えていたんです。

自分がとても大切なデータを、ずっと未来まで残したいとか。
そんなデータ無いって気もしますが…。

ネットの海に漂流させる

アニメ的なネタ要素と、現実的な要素の話が混ざった妄想のお話をさせて頂きますと。
peer-to-peerネットワークの中だったらデータも残るんじゃないか、って考えたんですよね。

過去話題になったものでいうと、WinMXWinnyといったpeer-to-peerネットワーク。

専用のソフトウェアがインストールされ、実行している端末の中にデータの欠片やデータそのものがコピーされ伝搬していくネットワーク。


保存されたデータを消去し難いネットワーク

本来の目的はデータの伝達速度を速くすることだと思うのですが。

重要なファイルが流出してしまって話題になったりしましたが、
その後そのファイルを消そうとしても難しいという話を聞いた記憶があります。

それは
”端末が欠片やそのものを保有した後、ソフトウェアを起動しなかったら?”
”どの端末にデータが残っているか追跡しにくい”
とかそういう理由だと思うのですが。(ちゃんと調べたわけじゃないので分かりませんが…。)

逆に言えば、”消えてほしくないデータを保存するには適したネットワーク”と言えるのではないか。

参加する端末の分だけコピー、バックアップが存在するネットワーク。
それだけデータの保全性が高くなるということにならないか。
と考えたのです。(妄想)

peer-to-peerネットワークの寿命

ただ、現実的に考えた時 peer-to-peerネットワークの寿命が問題になると思います。

というのも、WinMXWinnyは不正なファイルの流通路として使われるようになり、
次第に使うユーザが減っていったと思います。(今現在どれくらいの規模か分かりませんが…。)

そして新たにpeer-to-peerネットワークを形成するソフトウェアやプロトコルが開発され、ユーザは移民していく。

これを考えると一つのpeer-to-peerネットワークに、
一つのデータを存在し続けさせることは難しそうです。

というのも、そのpeer-to-peerネットワーク自体が寿命を迎え死んでしまった場合、
そのデータを取り出す方法も、コピーされる端末もなくなってしまうからです。

進化するpeer-to-peerネットワーク

ここで考えたのが、新しいpeer-to-peerネットワークに移り続ける端末を作るという方法です。

WinMXが死んだら、Winnyに。といった具合にpeer-to-peerネットワークを乗り移る。

かつて自分が求めるファイルを探すために、移民していったユーザのように。

専用のpeer-to-peerネットワーク

もしくはデータを残すためだけに専用のpeer-to-peerネットワークを形成する方法です。

ただ、これは参加する端末が居ない事が問題点です。
WinMXWinnyといったソフトウェアによるpeer-to-peerネットワークは、
ソフトウェアが無料ということで爆発的に参加する端末が増えて行きました。

専用のソフトウェアを作った所で、
誰がインストールしてくれるか分かりません。

究極はボットネット

botnetというのがあります。
これはマルウェアとしてPCに入り込んだソフトウェアが、
遠隔操作によって対象のサーバやネットワークに一斉にトラフィックをかけたりする攻撃手段の一つなんですが。

勝手に入り込んだソフトウェアが、
peer-to-peerネットワークと同じような役目を果たしてくれるなら。
そして感染するPCが増え続けるなら。

もしかしたら、
現在のインターネットが姿形を大きく変えてしまうまで
データを損なう事なく
保存することが出来るかも知れません。

ウィルス対策ソフトウェアなどで消去されずに済めば、ですが。

まとめ

結論としては やっぱり石に彫って残すしかないね。